iPodとやらを買った。アップル製品を買ったのはこれが初めてだ。ぼくついにアップル童貞捨てた。もう昨日までのぼくじゃない……。買うに至った動機はいくつかあるんだが「結局買わされた」という気分が強いのでなんかレイプ感ある。
 アップル製品はあまり好きではない。好き嫌いに関しては完全に先入観だ。使ったことないんだから。ただ個人的な嗜好として昔から「自社の独自規格で完全に周辺機器まで固めていて、その会社の製品を使っている限りは便利だが、融通はまったくきかない」という性質のものがあまり好きではない。よってかつてならソニー嫌いだった。なので、MP3プレーヤーもずっとソニーとアップルは避けて通り、iriverとかそんなもんを使っていた。
 しかしPCでの音楽プレーヤーは結局itunesが便利だという結論になってしまった。なによりコンテンツを買うにあたって便利極まりない。本当は音楽聞き放題のサービスがあればそれを真っ先に使うし、実際かつてはナップスターを利用していた。MP3プレーヤーとの連動という点ではちょいと使い勝手が悪かったし、なにより重たかったのだが、それでも聞き放題は魅力的だった。現在でもソニーのミュージックアンリミテッドはあるんだが、あれソニー製のMP3プレーヤーでないと連動しないし、なによりPC上での使い勝手が異常なくらい悪い。数ヶ月で挫折した。
 こうなると音楽コンテンツの購入は圧倒的にitunesが便利なんである。んで、itunesからMP3プレーヤーへの転送なのだが、いったんCDに焼いてそれをMP3に変換という頭おかしい方法をずっと続けていたが、先日、ついにキレた。キレてiPod買った。そういうわけだ。

 んでiPodである。
 購入対象としてアップル製品を検討したのは初めてだったし、買ったのもとうぜん初めてだ。買って、コメダでさっそく開封の儀をとりおこなった。
 んで思ったのだが、商品としての完成度が異常なくらい高い。パッケージの段階ですでに隅々まで神経届きまくってるのがよくわかる。手抜きがいっさいない。外箱を覆うカバーといい、箱本体といい、商品が収まっているプラスチックのカバーといい、取り扱い説明書といい、すべてが「iPodはおしゃれな物体である」という主張に満ちている。この手の「異常な神経の細やかさ」は日本製品では逆に感じたことがあまりない。おしゃれであることはなにかを切り捨てることでもあるのだが、そのへんの思いきりのよさも特徴的だ。
 商品本体のデザインにしても同様。所有することに満足がある。
 なんていうんだろ「客がその商品になにを求めているか」ということを考えぬいて、その「求める」部分だけに絞りきって特化してるって印象。イヤホンについてもそう。俺は自分のやつ持ってるんで使ってないんだけど、デザインだけ見る限りよく考えこまれてるとしか言いようがない。
 あとインターフェースの面でも。これはitunesもそうだが「なんとなくこうやれば動く」ということについて考えこまれている。
 逆に、たとえばイコライザなんかはばっさり切り捨てられてる。俺は今回、itunesと連動してればなんでもいいよクソがと思いつつ買ったのでイコライザの有無は気にしてなかったのだが、本来はこのへんめちゃくちゃ気にする人だ。しかしふつうに使う人がそうまで音質を気にするだろうか。すでに充分に音はいいわけ。プリセットだってわざわざ切り替えて使う人いるかなあっていう。
 音質そのものについては、たとえば以前に使っていたパナソニックのやつとくらべるとワンランク下がる。下がるんだけど、これもふつうに使う人からすれば充分なレベル。

 というわけで、とにかくよくできてる商品です。売れるに決まってます。そして買っといてなんなんだけど、やっぱり好きになれねえなあ……。まあ消耗品だし、必需品でもあるのでそのうち気にならなくなるとは思いますけど。

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