本日のかたづけはエロゲ箱の分解。とにかく容積的にこれがでかいので。条件はすでにプレーした作品の箱は分解して捨てる。
 業務用のクソでかいゴミ袋で2つ分ですか。けっこう圧縮したつもりだったんですが、それでも厚紙はかさばるもんですな。
 んで、完全に未プレーのいわゆる積みゲーは思ったほどは多くなくて、意外にも十数本でした。しかしまあ現状で100本以上あるわけで、怒涛のヘビーユーザーの方々にはとうてい及ばないまでも、意外なくらいにやってたんだなあという印象です。
 分解してる過程で印象深かったものといえば、SNOWのCD4枚組ですね。そういや当時、なにがなんだってこんなに容量食うんだよと話題になってた記憶が蘇ってきました。
 未開封のまま積んでるもののうち「これはさすがにどうなんだろう」と思うのは、はにはにスクイズですね。いったいもう何年積んでんだかわかりゃしない。もうこうなっちゃうとよほどのきっかけでもなきゃやらないですね。たまたま知人が始めたとかそういう。

 で、せっかくディスクをファイルみたいなやつにまとめたんで、ぱらぱらとめくりつつ記憶によく残っている作品について書いていこうと思います。

 まず「水月」ですね。いうまでもなく雪さんです。俺の「実はオナニーひどい」の嗜好は完全に雪さんによって植え付けられた疑惑あります。細かく語るとキリがない作品ですが「閉じていく」関係性の表現において、これほど完璧なものはいまだにほとんど見かけません。「マヨイガ」のイメージの喚起力といい、一級の作品だと思います。あとわはーのぞんざい極まりないえろしーんがいやってほど記憶に残ってます。

ゆのはな」です。ゲーム総体で見れば大傑作であるとかそういうタイプの作品ではないです。なんかこう、えらい深いテーマ性とかあるわけでもない。ふつうに温泉街を舞台にしたエロゲで、それ以上でも以下でもない。ただ、ふつうのゲームだったら「ああ、このルートひとつあれば元とったわ」と思えるキャラが俺の趣味だけでも3人いたってのが驚愕でした。だれもがやさしいストーリーはふつうは成立しがたいし、成立したとしても俺はあまり好きではないのですが、この作品はそれが成立した稀有な例だと思います。そして穂波とわかばの破壊力な。あそこまでベクトルの違う、しかし総合的な破壊力としては拮抗しているといっていいキャラが併存している例はとても珍しい。
 そしてこれほど日常シーンの描写に居心地のよさを感じるゲームもありません。その人にとってベストとはなりえなくても、心のどこかで「このゲームほんと好きなんだよなあ」としみじみとした思いを持っている人はきっと多いんじゃないかと思います。

ToHeart
 いまさらなにをかいわんやです。この作品以前もエロゲと呼ばれるものはやっていましたが、自分の内部でなにかが「始まった」のはこの作品からです。「これは俺のためのメディアだ」という、なんというか「求めていたものと出会った」という感覚がとても強くありました。以降、エロゲとは俺にとって「一枚絵+テキスト」で物語を表現するメディアの総称です。

「痕」
 てきとーに突っ込んだつもりなんですけどLeafが並んでますね。俺はToHeartからの遡り組です。当時、痕を何回クリアしたかを競うような風潮がありましたが、攻略なしでやった俺は30回だったか32回だったか……。初音バッドエンドであやうくなにかに目覚めそうになりましたが、なんとかそのルートは回避しました。トドイタ……。

「のーぶる☆わーくす」
 ご存知ゆずソフトです。一時期、えろげについてめんどくさいこと言い出す人を見かけると、話の合間に「そこでゆずソフトですよ」って挟むのが癖になってたことがあります。ゆずソフトのこう、なんていうんですか、割り切った、というか振り切ったエンタメへの貪欲さっていうのは好ましいものがあります。
 まあそんなことはどうでもよくて、このゲームは灯里お嬢さまです。お嬢さまとかお姫さま系のキャラ大好物で、これ、もともとお嬢さまキャラが好きなのか金髪ロングが好きなのか、タマゴとニワトリのはてしない論争が自分の内部で続いてるんですが、それはともかく灯里はよいです。灯里を越えるお嬢さまは俺のなかでまだ出現してません。まあ女子一人称出てればだいたいなんでも性的に興奮するという話がある。そこでゆずソフトですよ。

星空のメモリア
 えーと、実はメア編まだクリアしてねっつー……。この手のなんか画竜点睛を欠くっていうか、それやってないと意味ないだろうっていう未クリア感はヨスガでもあったりするんですが。
 でもねえ、なんかもう千波で完全に満足しちゃったんですよ。その後、未クリア分をちゃんとやらなきゃと思ってやり直したこともあるんですけど、何度やっても魂の陰茎が千波を求めるのか千波ルートに突入してしまう。残念妹の静かにして力強い潮流がいつごろ出現したのかは覚えてないですが、これほど残念かわいい妹はいません。心に深く静かに、そして騒々しく残る妹です。

「恋騎士」
 ゲーム本体は、まあまあ娯楽作品としてはおもしろかったという印象なんですが、これも妹が傑出してる作品ですね。とにもかくにも由宇がまともじゃない。妹というものを世間一般の定義とまったく違うエロゲライクなものと定義し、それを自分の存在意義まで完全にまちがって高めたタイプの妹ってのはいくらか散見されるわけですが、由宇はそのなかでもことのほか完成度が、高い、ということはつまりおかしい妹でした。たまんないですね。つーか「兄さん」いう妹がまともだったためしにはダ・カーポの昔からありません。

Kanon
 ああうん。いまさらなにを。俺の原点はここにあり、きっと60歳くらいになったら「これがワシの還暦じゃあ」とか言いながら名雪SSとか書いてんですよ。プレーした当時は圧倒的に真琴が好きで、かといってルートとしてしみじみと好きなのは名雪なんですけど、いまにして思うと結局名雪のことは大好きなんですよね。あのなんていうかな、邪魔しない感じ、正しい感じ。あれがね、正面きってがんばってそういう感じだと憧れ成分強くなりすぎてペイントイットブラックオア自死death☆みたいな気分になってくるんですけど、名雪の待ってる感じ、距離感をちゃんともってる感じはほんとに好きなのです。

カミカゼ☆エクスプローラー!
 おまんこしか記憶にありません。「減点法でいうと100点の作品」という評価が完璧すぎると思います。ところで記憶に残るってのは減点法じゃないですからね。そういうことだと思います。

水夏
 ああ、これは大好きな作品のひとつです。名無しだけ。死神だからちっさくても挿入平気だよ、みたいなのが自分の脳内でこしらえた設定なのか、それとももともとあったせいなのかもう記憶にありませんけど、たぶん自分の捏造です。名無しのせいで「なんかああいう感じのものかぶってる女の子」に極端に弱いというわけのわからない属性を植え付けられました。名無しには責任をとって一緒に線香花火やってください。

「AIR」
 俺も物書きのはしくれで、できれば物語を書きたいと、ようやくその端緒にはしっこの包皮くらいにたどりついたところなんですけど、俺が物語を書くんだとしたら、それは観鈴ちんを幸福にするためだ、というくらいには思い入れが強い作品です。極端にいえば俺の人生を支配してるといってもいい。それは作品そのものの力でもありましょうが、出会いのタイミングなんだと思います。俺はこうしたものをいちばん欲したときにこの作品に出会い、観鈴ちんからいろんなものをもらい、なにも観鈴ちんに返せていない。なにもしてあげられていない。それが俺の挫折である以上、乗り越えるのしかないのだと思います。

いたいけな彼女
 墓前セックスしか記憶にないです。いや、ほかにもまあいろいろ記憶にあるんですけど、墓前セックスで全部ぷっ飛んだ。それから10年ですか、墓前セックスしか記憶にないです。

サナララ
 傑作です。俺はだいたいぽこつだったりへぽこだったりする方の信奉者なわけで、あの1章のリリシズムというのは終世忘れられないもののひとつかな、と思います。ちなみにいろんなタイミングの悪さで4章に言及しておらず、そのことでちょっと気まずい思いをしたことがあるんですが、当人が読んでいないだろうこのタイミングならいえます。タイトルの由来が明かされたあの瞬間の、青い空のどこまでも気分が突き抜けていくような感じ、あれがなければさすがにぽこつ先生のシナリオだろうとなんちゃらアプリ先生だろうと、ここまで印象に残る作品にはなってなかったと思います。

車輪の国、向日葵の少女
 もうだいっきらいなんですよこの作品。ムカつくことこのうえない。でもおもしろい。いやなんですよ、こういう作品。あかべぇ系列に関しては一貫してこの「おもしろいけどムカつく」という感じは強く持ってますね。でもまあ灯花のバッドエンドだけで払った金の元はとった感じです。いやぁ、ああいうの大好きで。幸せだよねあれ。

フェアチャイルド
 ALcotはこれが最初だったのかな。それ以来ずっと好きなメーカーのひとつです。作品そのものも良作といっていいレベルだったと思うんですが、なにより悠姫がやばかった。あの崩れっぷりと依存感がたまんなかったです。別に金髪ロングならなんでもいいというわけではない。

「ONE」
 東鳩やって、痕、雫と遡ってですね、どうやらいま話題なのはONEという作品らしいと。俺はネット参入の時期がわりと遅いので、即売会経由かなんかで知ったのかな。いまの三十代以上のオタは、この作品かKanonAIR含め、どこかに自分の原点を置いてる人が多いと思うんですよね。そういう意味では、俺はこの作品からは多大な影響を受けているというほどではないです。ただまあ、Kanonまでは麻枝久弥の二枚看板じゃないですか。基本的に「書いた人」の存在をなかったことにして、作品世界そのものにのみ没頭したい人種である俺がライターを意識せざるを得なくなった最初の作品ではあります。だって好きなキャラが久弥キャラだけなんだもんよ。

ピアノの森の満開の下
 病弱妹純愛尿ゲーという俺のための作品。いや、作品そのものもけっこうおもしろかったですよ。あと絵師が大好き。

「SNOW」
 頭にあんな感じのものかぶってる女の子はだいたい好きなんですが、巨乳でさえなければ文句はなかった……。どうでもいいんすけど家のどこかにあったはずの「友達以上、恋人未満」が見つからないのですが……みかんたんは俺のお姫様なんだけどなあ……。

「Your diary」
 別にカントク好きってほどではないです。このゲームやるまで名前すら知らなかったくらいだし。この手のラブコメ描写死ぬほど好きだし、特に片想いの女の子どうしの駆け引きとか嫉妬みたいなものは死ぬほど大好物なので。あとシナリオもけっこうレベル高かったと思います。それとこの作品で俺が好きなのは声の演技です。これはほんとによかったです。へたするとボイスオフにしてることも多い俺ですが、これは全部聞いた。

はじめてのおるすばん
 なんというか、ネタとしての評判を先行して聞いてたので、あんまりものすごいとは思わなかったですね。ロリゲーだったらくれよんちゅーりっぷのほう押しときます。あれはひどい。

ヨスガノソラ
 全国に無数の狂人を生み出した伝説のゲームで、俺もその狂人のひとりです。とにかく穹に尽きます。イモウトノカタチに対する俺の期待を返してくれ……。
 このゲーム、穹そのものがいいのはもちろんなんですが「近親相姦」という現実に対し、それを突き抜ける解決策を用意したあたりもまたすごいと思います。俺なんかは、これ突き抜けすぎで現実どっか置いてきぼりになってんだろと思った派ですが、リアリティ失うことを承知でそれをリアルにやってのけた、というあたりはずいぶんと斬新に感じましたね。穹単体の魅力と、あとは近親相姦ならではのタブー感、それを突き抜けた神聖さみたいなもの、こうしたものがすべて合致した結果での人気だったんでしょう。オナニーひどいし。すばらしいです。

 それにしてもこれだけ整頓してもまだ見つからないエロゲが確実に10本単位であるんだけど、いったいどこに……。