3巻から5巻まで一気に買ってしまった……。
 まあ、なんつーか……奇書っつーんですかね……。
 いや、読んでるときはテンション壊れるかと思うくらいおかしかったんですよ。告白シーンとか。いたたまれないというかなんというか。それにしてもKindle参照性すんげえ悪いな。感想書くのに見返したいと思ってもどこがどこやら。こんな弱点あったんか。
 そのテンションをそのまま文章に乗っけることが俺の感想の唯一の長所だったはずなんですが、読み終わったらなんか事後みたいな気分になっておりました。
 とりあえずどこから書いたもんかなあ……。ともえちゃんかわいいんですよ。やっぱりこういうものには弱いわけです。ただなんつーか、作品の歪みですよね、これが全部ともえちゃんに「疑わない」「悪意に解釈しない」っていうかたちで背負わされてるのがね……忘れようと思ってもここはなかなか。うまくいかないというか。ファンタジーだからって言い切ってしまえばそれまでなんですけど。
 あと微妙にきついのが、作者が明確にこの作品に愛着持ってないってあたりですね。仕事として描いてるなっていうか、どうかすると悪意まで見える気がする。少なくともともえちゃんが「器」として把握されてることはまずまちがいない。反面で主人公には妙な愛着があるようにも思えるんですけど。
 作者のバックグラウンドがわからんのであれなんですが、構造としては、男を、それも片想いに懊悩してる男を充分に描きたいなあと思ったときに、女はどうでもいいんですよね。器だけでかまわない。これ、俺を含めて界隈の人が女子一人称で書きたがるときに、男の存在はどうでもいいっていうのとわりと対になってる気がする。

 あと、自分がちょうど女子中学生が登場するお話を書いてたってのもあって、やっていいことと悪いことが反面教師としてよくわかった。逆に「ここまでやっていいのか」というのも。なんか自己規制かかっちゃう部分ありますね。商業的な成功をめざしてるわけでもなし、そもそもそこまで到達してないし、好き勝手やっていいはずなんですが、どこかで架空の読み手みたいなものを想定してセーブしちゃう部分ある。
 とにかくいろいろと身につまされるお話ではありました。