「あさがおと加瀬さん。」読了。あ、テンション低いです。
 未満れんあいがあまりによかったがための作者買いであります。まあ当方とても百合は好物でないこともなく、また未満れんあいが正直題材としては無理がありすぎた感もあったので、百合ならもうちょい作者の個性が生きておもしろいものが読めるのではないかなどと思ったのですな。
 がまあ、結果としては……。
 これは作者の責というよりは俺の側の歪みが原因ですね。俺が百合に求めるのは、まったき男性性の排除であるわけです。そのうえで「女の子どうしなのに……!」みたいなヘテロ優越思考のもとに、タブー意識としての百合を求めているわけです。いわゆる同性愛の当事者からは嫌われるタイプであります。そういう意味ではこの作品、いちおう主人公の女の子にこそ「女の子どうしなのに」みたいな苦悩はあるものの、相手がボーイッシュってのが俺にとってのだめポイントでありました。
 もっとも考えてみると「桜Trick」なんかは俺わりと大好きというかすごいこうふんするんですが、あれ春香にも優にも「女の子どうしなのに」みたいな意識ってあんまりないんですね。まあ二人が明確に「これは恋愛である」という認識を持ってないってのもありますけど。友情がそのままで持ち上がって肉体行為に発展してるってのがえろいわけですよね、あれは。どこまで行っても「女の子」という空間で閉じてる感じとか。
 してみるとこの作品、異性愛の比喩で描かれてるのが無理なのかしら。まあ実際のところ、リアルな女子どうしの恋愛としてはわりとよくある組み合わせではあるんでしょうね。
 まあなにはともあれ、あんまりツボには入らなかった、ということで。でもこう考えてるみると、桜Trickってわりと革命的な作品だったんですかね。

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