そういや「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」という本がおもしろいとの評価をあちこちで見かけまして、Kindle版2000円ちょいを購入したわけなんですが、これが期待をまったく裏切らないすさまじいおもしろさでした。
 おそらく格闘技の歴史を語るにあたって、この本以前、以降というものが明確にあるくらいに綿密な資料収集があったものと思います。俺自身は格闘技にまったく興味がないんですが、本当におもしろい本というのは、読者の本来の興味すら捻じ曲げるくらいにおもしろい。ま、最終的にどんな本といえども、それが人間を扱ったものである以上は、人間の物語というところに帰結するってことなんでしょうけども。
 残念ながらいまの俺は、本がいかにおもしろかったか、熱意をもって伝えるだけの理由がないです。よって「おもしろかった」としか書かないわけですけど、強くなりたいという人間の、わけても男性の出所のわからないまでの強い情熱についてなにかを知りたいと思うのなら、これほどふさわしい本はないといえるんじゃないでしょうか。

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