さてたまゆら映画見ました。
 見た直後なので感想がとっちらかるのは毎度のことなのでご寛恕ください。見た直後でなくてもだいたいとっちらかってるが。ちなみに言うまでもなくネタバレですっていうかたぶんこの感想、特定の関係者しか見ないと思うからあまり関係ない。
 まず外側から。
 おそろしいばかりに高品質な物語でした。これは劇場版1作目もそうだったんですが、テーマ的にシンプルで、しかもいままでカメラが集中的に当たってたぽってではなく、隠されていた部分も存在していた友達二人に焦点が当たってるだけに、お話づくりとして効果的に使えるネタが多かったことも要因のひとつでしょう。たぶんウェルメイドってのはこういうときに使うほめ言葉なんだと思います。
 しかしまあおそろしいばかりの手腕ですな。この監督の作品って、一見するとキャラの表現がとても不自然なんですが、その背後に入念な人間の作り込みがあることはわかってました。わかっててなおあの不自然さってのはどうしても引っかかるものがある、その部分が人間に対する興味を上回ってしまうことが多々あって、この場合だとぽって以外のキャラにはまったく興味もてない、という結論になってしまうわけです。少なくともそうなってた。
 それが今回はどうでしょう。俺ツインテめちゃくちゃ嫌いなんですよ。名前で個別認識したくないくらいに。する必要すらないわけです。興味ないから。
 けどあそこまで綿密に描写されたらどうにもならんってのがあります。ツインテにお兄ちゃんが与えられてしまったら、ありゃ残念妹の系列なわけですよ。それわかっちゃった。わかったうえでなお単なる「型」であるなら人間には見えない、ただの書き割りだよね、というめんどくささがおっさんのオタである俺にはあるわけなんですが、そこもあっさりクリア。あのツインテが現状ああいう人間である理由、なりたちみたいなのが、あの数十分という時間のなかでまことに要領よく、それでいて計算を越えてきっちり与えられたわけで、だとしたらこっちは「ああそうなんだね」って受け入れる以外に手がない。それでもなおツインテ呼ばわりなのは「ちょっといいところ見せられたくらいでそう簡単に好きになってたまるか」というこっちの側のよくわからん意地のためです。いやもう、まったくいいらないですけど、その意地。
 もう一人の黒髪のほう。こっちはもっと参りました。もともと好きか嫌いかでいうと、自分のなかでは「空気?」というくらいの扱いだったんですが、ありゃもう反則ですね。あれの姉ってのもたいがい鬱陶しくて嫌いなんですが、なんていうんだろ、人間を成立させる「環境」としてちゃんと機能してるってことがわかっちゃうわけですよ。こっちにわかる気があろうがなかろうが。
 あと二人に共通していえることが、これは作画のほうの問題なんですが、とにかく表情がよいということです。もうね、好きとか嫌いとか興味がないとかいう以前に、ああやって「ちゃんと生きてる」人間が、ああいうときにこういう表情を浮かべるのだと、そのことをまっとうな説得力をもって描写されたら、そりゃ反応しないわけいかないですよ。特に黒髪のほうはあの拗ねたような表情がよすぎた。過去の経緯がなければうかつに好きになっちゃうレベルですよ。
 というわけで、今回に関しては、ぽってもせんぱいも完全な脇役扱いだたわけですが、それでも見てよかったと断言できるおもしろさでした。よかったです。
 ほか、気になったところなどを順不同でてきとーに。
 ぽって的にみどころはほとんどなかったですが、ほぼろ亭で結婚の話題かなんか出たときに、ぽって一人だけお好み焼きを呆然と食ってるシーンが大変よろしかったです。
 あとせんぱいが原付の免許を取ってバイクに乗ってるのが大変に衝撃的でした。そして二の腕。あの二の腕はやばい。せんぱい登場からしばらく二の腕から目が離せませんでした。
 って、あんがいないな。とりあえずぽっては図像学的なレベルでかわいいなあと思いました。あとせんぱいに対する思い入れがどんどん加速してのが我ながら謎。せんぱいが「ぽって部長」って呼びかけるだけで興奮する感ある。なんだこの状態。
 ソフト買うかなあ……。あと今回もなにやらおまけらしいものもらってきたんですが、中身は前回とあまり変わらないと思うので今回も部屋の片隅で転がってると思います。前回のやつもそうなってます。